学類長からのメッセージ


松井学類長
地球学類長 松井 圭介

地球学類は、地球上の大気圏、水圏、岩石圏、生物圏、そして人間圏で生じる様々な自然現象やその地球環境を舞台に展開される人間活動の多様性や、46億年におよぶ地球の歴史の中で生じた物理的、生物的進化について地球上に残された過去の地質体の詳細な解析・分析から解き明かすことを目的とした学類です。地球学類は、生物学類、生物資源学類とともに生命環境学群を形成しています。生命環境学群は、生命・地球・人間をキーワードに、地球上で現在起こっている、また過去に生じた変動と、その地球上で生活する人間活動について、一つのシステムとして捉え、それらを正確に理解するための基礎知識と合理的思考力を幅広く習得することを目的としています。現在の地球学類は、平成19年度の学群・学類再編成によって誕生し、発足以来9年目を迎えました。前身の第一学群・自然学類・地球科学主専攻当時は、数学、物理学、化学と一緒に、それぞれの主専攻として一つの学類(自然学類)を構成していました。これら理学系学類で開講されている自然系の基礎科目や基礎実験を相互に受講することができます。「地球学」に関わる諸現象を学ぶためには、数学、物理学、化学、生物学といった自然科学はもちろんのこと、農学、経済学、地理学など複合領域や人文・社会科学を含む幅広い分野にわたる基礎的な知識は重要です。総合大学である筑波大学では、他学群・学類で開講されている様々な授業を受講することが可能であり、多様な知識を取り入れながら「地球学」に応用していくことが必要になります。

地球学類では、基礎から応用まで、「地球学」を体系的に学ぶことのできるカリキュラムを整えています。1年次では、「地球環境学」、「地球進化学」の各講義のほか、「地球学実験」、「地球学野外実験」を受講し、地球学にかかわる基礎的に知識とスキルを学びます。ここでは地球学類所属の教員が協力して作成・出版した教科書(古今書院刊『地球学シリーズ1〜3』)を用いて各分野の基礎的な知識を体系的に学ぶことができます。2年次の「地球基礎数学」、「地球基礎物理・化学」、「地球統計学」、「地球情報学」、「地球野外調査法」等では、専門科目を学ぶための基礎知識や最新の技術を身につけることができます。3年時以降の専門科目では、通常の専門科目に加え、専門的な英語を学ぶ、授業構成をとっています。このほかにも留学生を対象とした英語プログラムがあり、日本人学生がそれらの英語による授業を受講することも可能です。また、各分野の野外実験も数多く用意されており、国内外のフィールドに出て調査・観測することができます。

 地球学類では、各学年の学生1名あたり教員1名という充実した教育体制により、きめ細かい指導を受けることができます。また世界有数の充実した研究実験設備等も備えています。現在の地球上では、様々な自然現象が発生し、その結果多大な被害を生じることも多々あります。これらの地球上の諸現象(各種変動)の精密な解析・分析から、我々人類の将来のための最適な方法を探るためには、地球システムとしての幅広い知識の習得やその応用は必要不可欠で、今後その重要性は高まるでしょう。皆さんも是非、筑波大学で地球システムについて学んでみてください。地球学類を代表して、皆さんと一緒に学べることを心から楽しみにしております。